2017年11月 7日 (火)

カヤの実入りのパンを焼く

草加市内は平地ばかりで山がありません。市内の保育園児は、季節ごとに関さんの森を訪問して里山体験をしています。今日は秋の探検日。森で取れたカヤの実を使ったパンを焼いて食べる日で、園児たちは朝からわくわく。まずは屋敷内の柿やみかんを食べ、カキノキの登って大はしゃぎ。

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カヤの実パンを焼くための、火起こしの実演を見学。マッチで付けた火が、燃え上がる姿に子ども達は興味津々。

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パンダネは関さんのスタッフが予め準備し、出来あがったパンダネに炒ったカヤの実を刻んで混ぜます。それをめいめい竹の棒の先に巻き付けます。

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いよいよパン焼きに挑戦です。ストーブを取り囲んで、お互いの焼き具合を見くらべながら焼きました。

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焼けたパンを頬張っている子ども達。おいしいと言って好評でした。

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食事を終えてから帰る直前に、絵本の読み聞かせにじっと聞き入っていました。

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2017年11月 5日 (日)

関家の古文書から一冊の本が

関家の蔵に保存されていた古文書は、「関さんの森・古文書の会」により3,000点余りに整理保存されました。古文書の整理保存作業を永年指導してこられた一橋大学渡辺尚志教授が、この度、『殿様が三人いた村~葛飾郡幸谷村と関家の江戸時代~』と題する1冊の本にまとめられました。11月5日には、かつての幸谷村の地区にある幸谷ふれあいホールで、出版を記念する報告会が開かれました。

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開場前に参加者が建物の外に並び、午後1時の開場と共に狭い通路の受付は混雑。参加者名簿に記録して、早速本を買い求める人の列が続きました。

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開始を待つ幸谷ホールの参加者。当日は松戸市内を中心に80名が来場、入りきれない人は別室のモニターテレビで講演を聞きました。

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主催者の「関さんの森エコミュージアム代表」、関家の当主である関美智子氏の挨拶の後、著者である渡辺氏による「葛飾郡幸谷村と関家の江戸時代」と題する特別講演が行われました。渡辺尚志氏は日本近世史・村落史研究の第1人者。膨大な関家古文書の中から、現代社会の基礎を築いた江戸時代の村人たちの営みを、具体的にひも解きながら、①幸谷村に殿様が3人いたわけ、②村人の江戸川洪水とのたたかい、③村人の没落を防ぐセイティーネットの3点について分かり易く説明して下さいました。

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特別講演の後は、古文書の保存作業を担当してきた古文書の会の会員4名による報告。江戸時代の幸谷村の様子、五人組帳という村掟と村人のくらし、旗本曲淵氏への年貢納入の実態、年貢以外に村が負ったの負担等について報告がありました。

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著書は、発行所:崙書房出版 ふるさと文庫(新書版256頁)。
定価1300円(税別)で東葛地域の書店で発売中です。

江戸時代の幸谷村のくらしと文化

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2017年10月15日 (日)

古民家再生のプロの訪問

つくば市を中心に古民家の再生や伝統的な木造建築を手掛けている工房の主催者と筑波大の院生等9名が、「門と蔵再生事業」に関わっている松戸市内の建築士の皆さんと共に関さんの森を訪問しました。

訪問者は、道路問題も含めて古い門や蔵をどのように守って来たか関心が高く、育む会やエコミュージアムの今までの活動について熱心に聞いていました。ドイツの留学生から、ドイツの市民は森が大好きで誰でも自由に森に入ることが出来ると説明。森林に対する日本人とドイツ人の違いなどについて話し合いが進みました。

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門と蔵再生事業により作成した蔵の模型を前に、去年から門や蔵の保存活動に着手していることを説明。古い建物は現状のまま残すというより、時代に合った用途に使いながら残すことが良いのではないかとの意見で一致。

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話し合い後に建物の外にあったカキの実を見て、ドイツからの留学生は大喜び。渋柿ですとの説明でも、カキの実の美しさに見とれていました。

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その後、雨に煙る屋敷林をゆっくり散策して秋の森を楽しんでいました。

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2017年9月 3日 (日)

真夏の草刈り

夏にしてはあまり暑くない久しぶりの青空の下で、今日は懸案の草刈りです。

夏の暑さとその後の雨で、草原にはツルが伸び放題に繁って、生えていたヤブカンゾウやヤブミョウガなどはツルに負けて、ひょろひょろしていました。そこで定例作業日の午前中草刈に挑戦しました。

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草刈機3台を使い、鎌による作業9人合わせて総勢12名でツルとの戦いです。

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途中で水分と塩分の補給をして休憩。正午には無事作業を終えました。
作業に参加した会員の、疲れたものの満足そうな笑顔。

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草刈りの終わった草地のほぼ全景です。

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2017年8月20日 (日)

夕涼みの会

関さんの森の定例作業は、基本的には毎月第一と第三日曜日の10時から。ただし、8月は暑いこともあって、15時から会議、16時から軽作業をおこなっている。
今日は、新設道路やむつみ梅林の草刈りをおこないました。

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作業が終わったら、『夕涼みの会』と称したちょっと遅めの暑気払い。

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参加者は、食べ物・飲み物・食器を持参。本日持ち寄った日本酒はこれ。

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七輪を使って、その場でイカを焼く人もいる。

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暗くなると、カラスウリの花が開きます。『夕涼みの会』はカラスウリの花を愛でながらの会。
カラスウリの花は、夜に活動するガ(蛾)に花粉を運んでもらうため、夜に咲くのです。

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2017年8月 6日 (日)

Let's体験!!『里山整備体験』

「Let's体験!!」が関さんの森でおこなわれました。「Let's体験!!」はまつど市民活動サポートセンターの事業で、中学生~20代向けの夏のボランティア体験講座。今年は、市内各団体が58のプログラムを企画。関さんの森を育む会では『里山整備体験』として竹林(マダケ)の整備を企画しました。

マダケの稈 (材)は肉が厚くて弾力性があることから、釣り竿・弓・定規・笊・駕籠・扇子・茶道具に利用され、マダケの林は適切に維持管理されていました。しかし、近年はプラスチック等の素材が多用されるようになり、マダケの林は放置されることが多くなりました。

関さんの森でも、会が発足した20年前には低地の大部分が放置されたマダケに覆われていましたが、多様な植物相を復元しようと、その面積を1/4程度に縮小してきました。今回は降雪の影響で曲がったマダケを中心に伐採しました。

体験に参加したのは、中学生8名(男子3・女子3)、高校生6名(男子3・女子3)、成人1名の15名。17名の育む会のスタッフとともに、竹林の整備をおこないました。

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体験では、育む会のスタッフがマダケの伐りかたと切った後の処理について説明。

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その後、中学生・高校生は2~3名が1組になって、スタッフとともにマダケ約40本を切り倒しました。

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切り倒したマダケの稈は、3m 程度に切り分けます。

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小枝は棒で叩いて落とします。コツをつかむとスパッと落ちて、ストレス発散になります。
マダケは、稈と小枝に分けて、決められた場所に積み上げます。

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森の中は涼しいとはいえ、真夏の作業は過酷です。30分作業をしたら、水分補給をかねて休憩。塩分補給は関さんの森の梅干しです。

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本当は、もっと涼しい季節におこなう作業ですが、夏休みの屋外のボランティア体験ということで、この時期になってしまいました。
蒸し暑い中、皆さんお疲れさまでした。

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なお、今回の整備体験の全体的な企画は、千葉大生の鹿島さんがおこないました。
鹿島さんは「フィールドコラボレーション」という授業の一環で、今年の5月から育む会の活動に参加しています。
最後に、鹿島さんから参加者全員に「参加証」が渡されました。

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今回の体験を通じて、都市に残る貴重な緑を大切にする気持ち、一歩進んで守るために汗を流してくれる人の環がひろがっていくことを期待しています。

2017年7月23日 (日)

森に隠れているのは誰?~生き物さがし~

子どもっとまつど主催の「子ども自然・アート体験教室」の第2回を溜ノ上の森でおこないました。テーマは「森に隠れているのは誰?~生き物さがし~」です。

参加したのは親子6組12名。スタッフは、子どもっとまつどから2名、溜ノ上レディース等から12名。合計26名が溜ノ上の森で生き物をさがしました。

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まずは主催者であるこどもっと松戸から、加賀さんが開催あいさつです。

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その後、約2時間、参加者は楽しそうに虫とりの体験をしました。
目を凝らして虫をさがします。

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アミに何が入るかな。

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後半は虫調べ。大物は少なかったけど、小さな虫やクモがいました。

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下の写真はクワカミキリです。

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この日見つけた主な生き物たちは以下のとおりです。

キアゲハ、ナガサキアゲハ、ムクゲコノハ、キオビツチバチ、
ノシメトンボ、ナツアカネ、シオカラトンボ、
ショウリョウバッタ、オンブバッタ、キリギリスの仲間幼虫、オオカマキリ幼虫、
クワカミキリ、アオドウガネ、クロウリハムシ、チビタマムシsp、サンゴジュハムシ、
ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、クサギカメムシ、アオバハゴロモ(幼、成)、ウスバカゲロウ、
アシナガグモsp、シロカネグモsp、ササグモ、オナガグモ(卵のうも)、
ムカデ、ヤスデ、
カナヘビ、ニホントカゲ

2017年7月16日 (日)

そうめん流し

月の第三日曜日の関さんの森は、恒例のそうめん流し。
そうめん流しに先立って、ゴミを拾いながら屋敷林をウォッチング。大きなナナフシ(ナナフシモドキ)を発見。

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コフキコガネのオスは、触角がチャームポイント。

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くぬぎの森では、アカボシゴマダラがクヌギの樹液を吸っていた。

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さて、関さんの屋敷にもどったら、そうめんを食べる器や箸をつくる。

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そして、太いモウソウチクで作った樋にそうめんを流して、さっそくいただきます。

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ときどき、ブドウ、サクランボ、ミニトマトも流れてくる。

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本日の参加者は、スタッフを含めて49名が参加。最後まで参加してくれた皆さんと、記念写真をパチリ。蒸し暑い日でしたが、森で食べるそうめんは格別でした。

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2017年7月 8日 (土)

門と蔵の模型をつくりました(門・蔵再生事業学習会)

関さんの森は、都市に残る自然や生きものたちについて学ぶ場所ですが、関家に残る蔵や門、熊野権現などからは、自然とともに暮らしていた昔の人たちの生活を学ぶ場所でもあります。そこで私たちは、2008年7月に『関さんの森エコミュージム』の設立を宣言し、自然遺産だけではなく歴史遺産の保全と活用を目指して、活動を続けています。

一方、2016年からは松戸市建築士会の皆さんと一緒に『関さんの森・門と蔵再生事業』をはじめました。門と蔵をどのように保存して整備するかについては、千葉県文化財審議委員丸山純氏(元・千葉大学グランドフェロー)を招き、定期的に学習会を開いています。

この日の学習会にあたり、先生からの宿題は、メンバーをグループに分け、4つの蔵と門の模型を、ダンボールなどを使って実物の1/30でつくることでした。

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では、4つのグループがつくった作品を紹介します。

雑蔵(ぞうぐら)は、初代の関武左衛門さんが1785年に建てたものです。味噌や梅干し、ざるなど、生活資材が納められていました。当時は茅葺きだったそうです。

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新蔵(しんぐら)は、二代目の武左衛門さんが建てたものです。名主として、年貢の米を入れておく蔵だったそうです。

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脇な蔵(わきなくら)は、関家7代の武夫さんが書斎としても使用していました。

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4番目のグループは、木小屋と門を作りました。木小屋は、燃料の薪などを蓄えるためのものでした。薪などを使うことがなくなった現在、少し傾いています。門は、『薬医門』とよばれる形式のもので、江戸時代末期につくられたものだと考えられています。

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これら模型をつくるためには、門と蔵を詳細に調べなくてはいけません。調べることによって、それぞれの建物の特徴や、保存の方法、活用の方法などが見えてきます。それが先生のねらいでした。

本日の学習会を終え、また宿題が出ました。それぞれの建物について、見せることを前提に、そうじマニュールをつくること。

「見せることを前提に・・・」ということは、どのようなものを展示するのか、どのように活用するのかを考えなければいけません。

『エコミュージアム』としての整備が、一歩一歩進んでいることを感じました。

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